久々の新記事だ。
お知らせではないので旧来通りのアスペルガー丸出しの超素っ気ない文章にもどしてみる。
まずは近況報告だが、このところ、ずっと「お正月なび http://maminyan.com/shogatsu/」の構築とメンテナンスにいそしんでいた。
8月後半からおせちの予約スタートがあっちこっちではじまり、今はデパートのおせちの予約開始ラッシュなのだが、そこで更新ラッシュになるのはわかりきっている。
ってなわけで、新しい企画ページ作るなら、時期はその前にやっておかなければならないということになり、昨年手が回らなくなって47都道府県の半分しかつくれなかった「初詣コーナー」を4~7月に整備していたわけだ。
今年はやっとこさ、一応の形だけは47都道府県分作れ、来年の干支の戌年絡みの初詣ページもつくれたので、やれやれというところだ。
さて、そろそろ本題にいこう
天賦のあら探し力?
そんなこんなでおせち発売シーズンに突入したわけだが、ここで私は「あら探し力」について考えることになった。
ネットショップと人為的ミス
昨今のご時世、ネットショッピングはもはや日常だ。
ごく普通に生活していてもamazonや楽天やYahooでものを買うことは珍しくもなんともない。
リアル店舗で品物を購入するときですら、商品情報が少ないときは、ネットショップの商品情報を見ることもよくある。
で、そのネットショップだが、意外に人間の手作業で作られている
そりゃ、単なるデータだけでなく、文章での説明だったりすれば、今のところ人の脳みそを介して作り上げられることが大半だ。(未来はわからないが)
そしてそのデータを整形したり、サーバーにアップロードするという作業に関しても、完全自動になってるところは意外に少ない。
人の脳みそ、人の手を介するため、どうしても結構な確率で人為的なミスが起こる。
どういうわけだか、今季、おせち関連の更新作業していて、ネットショップの人為的なミスに何度も出くわしている。
まあ、単独ページの誤植やリンク切れなどから、広範囲にわたるデータのずれ、その他ちょっと情報の質が怪しいものとか、Web管理がらみのものなど、内容はとーっても多様だし、その企業規模もさまざまである。
まあ、今年はおせちの発売時期が昨年よりちょっと早めなので、関係者の皆さんはタイトなスケジュールで仕事をされているのだろう。そのため「うっかり」とか「知らなかった」とかが重なっただけだろうとは思う。
とはいえ、ショップの商品情報にミスが多かったり、Web管理にミスがあると、ネットショップの場合死活問題になりかねない。場合によっては信用にもかかわる。
ってなわけで、実際ショップさんに連絡をとって修正へってなケースもいくつかはあったのだが、そこで私は「あら探し力」というものを考えることになった。
あら探しの効用
「あら探し」という言葉は、あまり良い意味ではつかわれないことが多いだろう。
「人のあら探しばかりするもんじゃない」
という定番の「あら探し」をたしなめるセリフもある。
これ、聞いたことある人は多いだろう。
特にASD当事者では言われたことがある人が多いのではないかと思う。実際私も親に何度も言われて育ったw。
何か細部の不備を指摘して顰蹙を買ったなどというトラブルを聞くことも多い。
まあ、「人の行動」にあれこれ口を挟めば、そりゃ感情的な軋轢も生みやすい。
だが、あら探し力が向くのが「モノ」や「データ」であれば…
あら、けっこう役に立つじゃない!!
というのが率直な感想。
「ついつい細部や整合性に目がいく」自閉症スペクトラム者は、ある意味「天賦のあら探し力」をもっているのだろう。
ネットの時代とあら探し力
ドイツのソフトウエアメーカー、SAPで自閉症者を積極的に採用し、プログラムの動作確認や修正で活用しているといった話があった。
ようは、「あら探し力」の活用なのだが、プログラミングの領域になるとそれなりにコンピュータに強いといったことも必要なので、特殊領域の話だと受け取った人も多いだろうし、IT関連以外の企業からみてもやはり特殊な領域のことと思ってしまうだろう。
だが、本当に特殊なんだろうか?
ネットショッピングが普通になればなるほど、ネットにデータを置くことは多くなる。当然「データのミスの発見」は重要な仕事になってくるわだ。
となると「あら探し力」は、これからの商取引の世界において、結構な需要があるのではと思ったわけである。
もちろん、ある程度のコミュニケーション力や社会常識は必要だが、それさえ確保できれば「あら探し力」はこれからの時代、活かせる能力の1つだろう。
とまあ、あちらこちらのおせち料理のカタログをながめながら、こんなことを考えた。
最後に「あら探し力」の高い人材の活用にお困りの企業さんへ一言。
ネットショッピング部門や、商品データを大量にネットに出すタイプの仕事があるのであれば、そういう部署に「あら探し力」が高い人材を配属しておくと、データ関連のミスの予防、ひいては信用力アップにつながるのでは?
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