関節炎も悪化の一途なのでしんどいが主婦は休めない。
いや、日中は寝てばっかりいるので休んではいるんだが風邪の勢いの方が勝っているようだ。
夕食は勢い手抜きに次ぐ手抜きである。
今回同時に息子が風邪と喘息でダウンしているので「丸投げ」技が使えないのが辛いところだ。
さて、今日は書評といく。
![]() | アスペルガー症候群 就労支援編 (こころライブラリー イラスト版) 佐々木 正美 梅永 雄二 講談社 2009-08-26 by G-Tools |
この道では第一人者の佐々木氏、梅永氏の監修であるののだが、
先週はじめ、本屋で立ち読みをして、なんだか腑に落ちない…そして無性にむかむか来るので、
取り寄せて端から読んでみた。
カバーにに記載の「自分にぴったりの仕事が必ず見つかる!」
ははっきり言って誇大広告だ。そういった類の本ではない。
さて内容はというと
就労継続までの流れ
就労の成功例が
就労時の問題点
ジョブマッチングの重要性
そのための自己理解の方法
支援システムの紹介
就労継続のための工夫
などの内容だが、主に支援を受けながらの就労、すなわち障害をオープンにしての就労について書いてあるので、障害をオープンにしないケースが多い現実とはちょっとかけ離れている感が否めない。
利用可能な支援システムについてはかなり詳しく解説されている。
どのような場合にどの窓口を利用したらいいのかという点など非常にはわかりやすい。
ジョブマッチングの重要性について、自己理解を深めるという点が非常に強調されている。
が、具体的なテスト等は掲載されておらず、「支援機関に行ってやってください」となっている。
さて、もっとも問題なのは就労継続のための工夫についてなのだが、この部分、
はっきり言って役に立たない。
所詮定型者目線でかかれているとしか思えない面が多々ある。
全般的にトライアンドエラーでやってみて、失敗したら周りに原因を聞け、相談しろというような記載が多く、具体的な方策がほとんどない。
例を一つあげると、
「人を怒らせない方法を覚える」なんてことが具体的な方策なしに堂々と書いてある。
そして、対策として「人を怒らせたら周りに原因を尋ねる」とある。
これには正直言って「なんだこりゃ」と思った。
人を怒らせないポイントを理由ごと分析・解説して初めて役に立つというものだろう。
メンターとなる人がいるのが理想ではあるが、そうそう理想的な環境があるとは限らないわけで、その中でどうやって工夫していけば良いのかについて、もうちょっと踏み込んだ分析に基づいた方策を打ち出して欲しかった。
あと、全体に流れる雰囲気として、アスペルガー症候群者の能力を低く見積もり過ぎなのではないだろうか?という点がある。
アパート探しも家族と一緒に…ってなくだりははっきり言って「いらんお世話」ではないかと思ってしまった。
全体に一貫してあるのは「とにかく人に聞け、相談しろ」というものであるが、「何を相談すべきか」ががなかなかわからないアスペルガー症候群者にとってはちょっと敷居が高い気がする部分もあった。
総括すると、利用可能な支援システムの概要を一覧できる本と割り切って読む分には良いだろうが、それ以上を期待すると落胆するか腹が立ってくる本だろうと思った。

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